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相続放棄をする前に

 「疎遠の兄弟が亡くなった。兄弟には妻子がなく、両親も既に死亡している。どうも家賃を滞納しているようだ。」というような相談を受けることがよくある。
 この場合のスタンダードな回答は、「3か月以内に相続放棄してください。」というものだろう。
 確かに、相続放棄の手続をすれば、なんの債権債務も負わなくなる。
 しかし、実際に相続放棄をする前に、上記の例であれば家主の立場から振り返って考えてみたほうが良い。
 兄弟全てが相続放棄をしてしまい、相続人不存在となったら、家主は、相続財産管理人の選任を申し立てなければならない。亡くなった方に、とくに資産がなければ、けっして安くはない予納金を家主が納めることになる。
 家主にしてみれば、滞納家賃を放棄してでも、相続人である兄弟に建物を円滑に明け渡してもらいたいと考えるのが合理的であるので、相談されている事案についても、実際に家主が望んでいるのは、どういったことであるのかと知ることが、まずは先決であろう。
 そういった事案ごとの事情を考慮せず、判で押したように「相続放棄」を勧めるのであれば、生身の法律実務家は、もはや不要である。


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赤松 茂

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(平成26年5月に事務所移転しました。)

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