本人訴訟と司法書士

 日本では、民事訴訟を提起するには、①弁護士に訴訟代理を委任する、②本人訴訟をする、③本人訴訟だが、司法書士に書類作成等を委任する、という3つの方法がある。

 簡裁代理権の活用と本人訴訟支援は、いわば表裏一体の関係とならねばならず、裁判業務における司法書士の独自性が、まさに、ここにあるといえる。
 
 さて、判例タイムズ1289号では、「当事者は民事裁判に何を求めるのか?」をテーマに座談会が掲載されているが、その中で、「資産のある人ほど本人訴訟を選択する」という興味深いデータが照会されている。
 本人訴訟(司法書士への書類作成委任を含む)をするのは、訴訟費用が捻出できないという理由があるのではないかと想像される方が多いであろうが、このデータはそれとは逆の事実を述べている。
 このようなデータを受けて、弁護士への信頼がないと本人訴訟が選択されるのではないか、という意見も出されていた。(これを逆にいうと、「本人に独特のこだわりがある」という表現になるのだろう。)
 一方、被告事件では、本人訴訟を選択するのは、訴訟費用を節約するためであるということがデータ上読み取ることができる。
 被告事件というのは、防御になりがちであり、誤解をおそれずにいえば負け筋の事件が多い。そういった際に、被告には訴訟費用まで支払うインセンティブは少ないということだろうか。
 他にも、示唆に富む論点が加藤新太郎判事の司会により語られているので、興味のある方は、ぜひご一読いただきたい。
 本人訴訟を選択する当事者は、どのような層であるのか。
 それを一番よく知っているのは、わたしたち司法書士に他ならないのであるから。

 

コメント

興味深い!

非常に興味深い記事ですね!私も早速取寄せてみます。
昨日の尋問はお仲間のギャラリーも傍聴席に陣取っていただきました。ドラマさながらに決まったと思ったんですけどねえ・・・・・・・・・

週末はMビルですか。

 ドラマさながらとは、よほど迫真の尋問だったんでしょうね。
 一度傍聴させていただきたいものです。

 ところで、お仲間のギャラリーって・・・?

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