保証被害対策全国会議第4回シンポジウム開催

保証人保護のための民法改正の実現を!
〜個人保証の原則禁止へ!法制審「中間試案」を踏まえて〜

平成25年5月11日(土)13時30分から16時30分まで、東京・品川において、保証被害対策全国会議主催でシンポジウムが開催されたので参加した。
テーマは「保証人保護のための民法改正の実現を!〜個人保証の原則禁止へ!法制審「中間試案」を踏まえて〜」である。同会議主催のシンポジウムは、これで4回目となる。

開会の挨拶は、同会議代表である弁護士宇都宮健児氏から、法制審・金融庁の動向を踏まえた上で、貸金業方改正から残された問題ともいえる保証制度について、今こそ詰めるときであるとのことであった。

基調講演は、慶応義塾大学法科大学院平野裕之教授から「民法改正中間試案における保証人保護規定について」というテーマで行われた。
講義は、従来の判例の問題点について、保証契約の締結、根保証の各問題を振り返った後、中間試案については、相当論点が絞り込まれた印象があるが、その中でも、保証については奮闘しているように感じたとのことであった。
平野教授は、保証内容の説明義務とその効果を取り消しとすること、錯誤についてはグローバル的には、より柔軟に使い勝手の良いものとする必要があろうとのことであった。また、包括根保証に規制をしても、特定債務の保証への規制をしっかりしないとならず、保証債務の特定についても説明義務を課すべきであるし、根保証の確定事由についても見直す必要があるとのことであった。
最後に平野教授は、保証の論点は「引き続き検討」とされている論点が多いことから、これからの時機に、どれだけ具体的な意見を述べていくことができるかということを意識していくべきであるとまとめられた。

その後、意見交換会として複数の団体から保証制度に関する問題等が述べられた。主だった意見は次のとおりである。
・東京中小企業家同友会理事政策渉外本部長 三宅一男氏からは、保証被害の体験談とともに中小企業経営者としての取り組みについての報告があった。
・聖学院大学教授柴田武男氏からは、保証人問題を解決するために地域再投資法に関する報告があった。
・弁護士 千綿俊一郎氏からは、中小企業における個人保証等の在り方研究会報告書から見る保証制度の今後についての報告があった。
・弁護士 本家泉衣氏からは、「自殺実態白書」からみる保証被害についての報告があった。
・毎日新聞 伊藤記者からは、毎日新聞で連載されている「保証人社会を問う」を通しての報告があった。
・司法書士 赤松茂氏からは、日司連保証意見書について、とりわけ保証債務の相続問題に関しての報告があった。
・司法書士 榛葉隆雄氏からは、保証被害対策全国会議のパブコメ案についての報告があった。
・弁護士 辰巳裕規氏からは、各団体・個人に対してパブコメ提出の呼びかけがあった。

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