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「第3回保証被害対策全国会議」開催

 平成24年7月29日(日)13時から17時まで、名古屋(愛知県司法書士会館)において、第3回保証被害対策全国会議「保証制度に代わる保証機能について考えよう!~地域で保証人がいらないシステム作りを~」が開催されたので、幹事として参加した。
 参加者は、全国から、およそ65名ほどであった。日曜日の午後の開催としては盛況といえるだろう。

 現在、法制審議会で行われている民法(債権関係)改正に関する議論では、一定の例外を除き個人保証を廃止してはどうか、というテーマや、保証する債務額に比して資力のない方を保証人とするべきではない、というテーマなどが取り上げられている。
 住まい・介護・医療・教育・雇用などのセーフティネットにまで安易に保証人が求められることにより、社会的経済的弱者がセーフティネットから排除されたり、保証人紹介ビジネス被害が増加するなど様々な問題が発生しているのである。このような状況を踏まえ、同全国会議では、個人保証の原則禁止を求めているところである。
 今回は、セーフティネットの観点から、保証人制度の問題点について考えるとともに、実際に、保証制度に代わる保証機能を地域ぐるみで作られている伊賀市社協の実践的取り組みについて取り上げるものとされた。

 当日の次第は次のとおりである。
第1 開会あいさつ  弁護士 宇都宮健児氏(同会議代表)
第2 講演
  「保証人の法的整理と問題点について~地域で保証機能を考える前提として~」 弁護士 熊田 均氏
  「地域で保証機能を担うしくみづくり」に向けて~「地域福祉あんしん保証推進プロジェクト」・「地域福祉あんしん保証事業」の基本構想~」 伊賀市社会福祉協議会 事務局長 平井俊圭 様

第3 パネルディスカッション
  「保証制度に代わる保証機能について考える」
  コーディネーター 弁護士 平井宏和氏(同会議代表代行)
  パネリスト    弁護士 熊田 均氏
           伊賀市社協事務局長 平井俊圭様
           弁護士 辰巳裕規氏(同会議事務局長)
           弁護士 千綿俊一郎氏
           司法書士榛葉隆雄氏

第4 リレー報告
  ・保証に関するアンケート結果報告
  ・保証人紹介ビジネス問題
  ・奨学金問題
  ・司法修習生貸与制問題

第5 閉会あいさつ  弁護士辰巳裕規氏(同会議事務局長)

 今回のシンポジウムでは、伊賀市の取組みを中心に報告され、主債務者となる者(たとえば部屋の借主など)も保証人を見つけることができず、契約ができないことがあり、困っているケースが数多くあり、そのような状態を改善するために、地域ぐるみで保証人に代わる機能を創り上げていこうという取組みが紹介された。

 今までは、保証人保護という視点から、保証問題への検討を続けてきたが、主債務者も本来保証人に頼みたくないことが通常であろうし、地縁・血縁関係の希薄化によって、そもそも保証人を見つけられないということも多くなってきている。
 そうすると、保証制度は、保証人はもちろん、主債務者も望んでいない制度であるということができるだろう。
 さまざまな角度から、保証制度について考えることのできた充実した内容のシンポジウムであった。


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赤松 茂

Author:赤松 茂
あかまつ司法書士事務所
静岡県沼津市下河原町48番地

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【Mail】 quick-response@nifty.com

(平成26年5月に事務所移転しました。)

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