破産事件と司法書士

 自己破産の相談は非常に多い。
 司法書士は、そのような相談に対し、通常は債権調査を行ない、破産状態であることが明らかになった後、方針を破産と確定し、裁判書類作成関係業務として破産書類の作成を行う。

 静岡地方裁判所沼津支部の場合、自己破産申立後数週間で債務者審尋の期日が指定され、申立人は裁判所に出頭しなければならない。裁判官から「負債状況」「資産」「負債の原因」等の調査を受けるためである。私の場合、自分が担当した事件は、この審尋期日に申立人と同席をするようにしている。
 債務者審尋において、破産状態であることが認められたら、破産手続開始の決定がなされ、その後8週間の債権者の意見申述期間を経て、とくに問題がなければ免責許可の決定がなされる。免責許可の決定の際、裁判所への出頭は原則として不要である。つまり、申立人は、少なくとも1回は裁判所に出頭しなければならない。事件の受任から免責許可まで、およそ5か月から6か月かかる。

 裁判書類作成関係業務というと、「破産書類を作成して終わり」というイメージがあるかもしれない。
 しかしながら、司法書士の行なう裁判書類作成関係業務は、書類作成後も、裁判所に同行したり、家計簿をチェックするなどして申立後の生活再建のフォローをしたりしているのだ。
 「書類を作成して終わり」という仕事であれば、市民は司法書士を利用しないだろうし、私も司法書士をしていないだろう。

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プロフィール

Author:赤松 茂
あかまつ司法書士事務所
静岡県沼津市下河原町48番地

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(平成26年5月に事務所移転しました。)

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