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アエル再生計画

 平成21年3月18日、アエル再生事件につき、債権者集会が開かれ、再生計画案についての賛否を決がとられたところ、賛成多数で可決されたとのことである。おそらく、この可決を受け、極めて近い将来に、東京地方裁判所は認可決定をだすのであろう。
 アエルが提出した案は、5%の弁済率、破産なら配当ゼロというハードな内容である。
 たしかに認可されれば、たとえ5%の弁済でも受けることができるといえるが、果たして、それを根拠に賛否を決定しても良いのだろうか。
 アエルの再生計画案は、形式的には未届の過払債権者を保護しているとはいえ、アエルは既存の債権回収のみを行ない、近い将来消滅することが予定されている。未届の過払債権者がいざ請求をしようというときに、既にアエルはなくなっている可能性もあり、そうすると実質的には、未届の過払い債権者を保護しているとはいえないのではないだろうか。
 今回届出をした過払債権者の中でも、僅かな弁済額よりは、債権者全体の公平を求めるために、積極的に反対という意思表示をした方々が多数いる。
 では、多数の過払債権者をかかえる代理人や書類作成者は、賛否の意思表示に関与した際に、どれだけ熟考したのだろうか。
 弁済率だけが判断材料であれば、「民事再生」という手続を選択された以上、必ず賛成票を投じるという結論になる。清算価値保障の原則があり、少なくとも「破産」の配当率よりは弁済率が高く設定されているからだ。ただし、民事再生の場合、破産よりはましなので賛成するというでは、果たして…


 個人的には、やはりアエル再生計画案は、きわめて不十分であるとの評価を変えることはできない。今となっては認可後のアエルを注視していくほかないが。
  

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(平成26年5月に事務所移転しました。)

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