司法書士による損害賠償命令申立ての実務 その5

4 これからの取組み
 筆者が書類作成をし、申し立てられた損害賠償命令は、その裁判所では制度始まって以来の本人訴訟とのことであったが、弁護士代理による申立ても今までに3件しかなかったようだ。
 この制度の良さが利用者・代理人、そして書類作成者である司法書士に周知されていないと思われる。実際に利用してみると、この制度は、早く・軽く・安い、という、まるで魔法のような制度であると感じた。
 求める損害賠償の額が簡裁の事物管轄の範囲である本事案において、司法書士が代理して簡裁に訴訟を提起していたとしたら、解決に相当の時間を要し、刑事被告事件の記録も全て添付してゼロから立証活動をしなければならなかった。
 そのようなことを考えると、簡裁の事物管轄の範囲内の民事紛争であっても、あえて裁判書類作成関係業務として受任することの意義は大きいと思われる。 
 今後、犯罪被害者支援の手法のひとつとして、司法書士が、この制度の申立てにも積極的に関与することによって、犯罪被害者の被害回復に役立てていくことが重要である。


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プロフィール

Author:赤松 茂
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