司法書士としての生き方 その16

 司法書士になるまでの回想記の続きである。バックナンバーは、左欄の「司法書士新人研修」からご覧いただきたい。

 さて、受験勉強2年目になると、テキストの復習をしながら、過去問を丁寧に解く余裕が生まれた。
 受験準備には、「テキスト1種類」、「過去問」、「六法」のほか、必要ないということも分かってきた。

 それらを繰り返しながら、次の試験までに、合格に必要な知識をおそらく身につけることができるだろうという、根拠のない自信を深めていった。

 この「根拠のない自信」というのは、何をなすにも、極めて重要である。

 自信の裏付けに根拠があってはいけない。
 たとえば、答練で○位だったとか、テキストを○回読み込んだとか、そのような具体的データに基づく自信は弊害としかなりえない。
 考えてみてほしい。
 それだけやっても、ダメなときはダメ、という試験である。
 根拠に依拠した自信は、仮に、ダメだったときに、「あれだけやってもダメだったんだ、もうあれ以上できない・・・」という思考になりがちである。
 そのような自信であれば最初から持たない方がよい。

 一方、「根拠のない自信」であれば、結果がでなくとも、自信をなくすことはなく、何事にも覆されることがない。
 常に前向きな気持ちを保つことができる。

 次回述べることになるが、司法書士試験は一定レベルに達すると精神的な部分での勝負になる試験である。
 最後の段階で、このような気の持ちようは大きく影響すると思う。

 「根拠のない自信」を持つということは、今でも、司法書士業務をするにあたり、とても役に立っている。

 なお、山田茂樹司法書士の「司法書士という生き方」は本稿の姉妹編とも呼べるものであるので、改めて紹介しておく。




 

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