過疎地での開業について考える

 司法書士は、全国あまねく存在する。
 だからこそ、市民の法的需要を満たすための隣接専門業として、簡裁代理権も付与されたわけである。
 ところが、近時、そのバランスが崩れつつあるという。
 地方で開業していた司法書士が高齢等により廃業する一方、その地方には、それを上回る新規開業者がいないからだ。
 日司連や全青司でも、有資格者向けに、「開業フォーラム」等のイベントを年に数回実施し、地方での開業を推奨しているところである。
 月報司法書士でも、「過疎地の司法アクセス」をテーマに7月号に特集を組む予定である。

 ところで、過疎地で開業することは、「公益だから」という理由だろうか。
 もちろん、マクロ的な視点で考えるとそのとおりである。

 しかしながら、開業する司法書士の視点、すなわちミクロ的な視点においても、そういえるだろうか。
 司法書士が公益に取り組むことは、当たり前のことである。
 であるならば、過疎地に赴く当該会員にしてみれば、全会員に義務が課されているにもかかわらず、なぜ自分が公益のために過疎地に行かなければならないのだという疑問がでてこないだろうか。

 過疎地での開業は義務ではない。魅力である。
 環境面や収入面においても、都会にはない魅力がある。
 だから、開業を考えている有資格者の合理的な選択として過疎地での開業が選択されるのだ。

 

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Author:赤松 茂
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(平成26年5月に事務所移転しました。)

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