日本司法支援センター第5回静岡地方協議会参加報告

 平成23年2月21日(月)14時から16時30分まで、静岡(ペガサート7階)において、日本司法氏支援センター第5回静岡地方協議会が開催されたので、相談事業部長として参加した。
 同協議会は、ほぼ年に1回のペースで開催されており、毎回、犯罪被害者支援、自死問題など、時事に即したテーマに沿って、各団体との協議・報告がなされている。
 今回のテーマは、「法教育」である。学校などで行われている狭義の教育ではなく、ここでは、広義の法教育について取り上げていきたいとの補足説明もあった。
 なお、当日の次第及び主な報告内容は次のとおりである。

司会 家本誠氏(法テラス静岡副所長)
1 開会の辞
2 あいさつ…中村光央氏(法テラス静岡所長)
3 協議事項
(1)法テラス静岡活動報告…上村正人氏(法テラス静岡事務局長)
 東京で一極管理していたコールセンターが仙台に移転する予定である。静岡からかけられてくる電話の件数も増加傾向にある。
 法律扶助の利用件数も増加傾向にあったが、平成22年度は浜松において特に利用件数が伸びているとのことである。
 犯罪被害者支援に関する業務も広範であり、コールセンターの中にも専属の電話番号を設けているところである。
 
(2)事前アンケート集計結果報告…伴信彦氏(法テラス静岡副所長)
 事前に、法教育の実践状況、利用希望、意義、法テラスに関する期待などについてアンケートをしており、その集計結果についての報告および分析が報告された。
 アンケート結果からは、各団体とも法教育が必要であるという共通認識を有しているといえ、法教育をさらに充実させるために、法テラスにはコーディネータ的な役割を期待するという回答が多いとのことであった。

(3)主な関係機関からの報告
 ・静岡地方裁判所
 中学校などに裁判官の出前講義も行っている。
 また、法廷見学なども受付しており、そのようなイベントも広義の法教育につながるものと認識している。

 ・静岡地方検察庁
 出前講座(検察庁職員が出張する)、移動教室(検察庁に来ていただき、法教育講座・庁舎見学・刑事裁判傍聴などを行っていただく)などの事業を展開しているところである。
出前教室は平成22年度146回実施し、移動教室は平成22年度24回実施している。

 ・静岡県弁護士会
 39名からなる法教育委員会を設置し、ジュニアロースクール・出前講座・法教育授業支援・現場体験への対応・静岡大学や教育関係者との連携などの事業を展開しているところである。

 ・静岡県司法書士会
 静岡では、高校を対象に消費者問題を中心に出前講座を行っているところである。教材も複数用意し、高校側のニーズに沿うよう配慮している。講座は教室ごとに複数の司法書士が訪問することを原則としている。平成22年度は5校に対し、講座を行った。

 ・?日本クレジットカウンセリング協会静岡支部
 カウンセリング事業の一環として多重債務問題に関する啓もう活動を中心に事業を展開している。

 ・?日本損害保険協会静岡支部
 高校・大学・一般消費者に対して、保険に関する知識の講師派遣を行っている。平成22年度は14校に対し、講座を行った。

 ・NPO法人静岡犯罪被害者支援センター
 犯罪被害に遭遇したときにどのようなことが起こるか、という研修会や勉強会を会員に対して行っている。このような活動も広義の法教育になると考えられる。

(4)意見交換・質疑応答
4 総括…中村光央氏(法テラス静岡所長)
5 閉会の辞
           *
 市民社会が活力をもつために、広義の法教育という視点を持つことが非常に重要であることが理解できた。司法書士会の法教育事業も、高校だけにとらわれることなく、さらに広い対象に深化させていくことが重要であると感じた。法教育委員会委員の竹下司法書士が登壇もされていたので、次年度以降の事業活動に反映されることと思う。期待したい。


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プロフィール

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