司法書士としての生き方 その15

  司法書士になるまでの回想記の続きである。バックナンバーは、左欄の「司法書士新人研修」からご覧いただきたい。

 さて、働きながら(しかも正社員で)、資格試験の勉強をしていると、同僚の横やりが入ることも多い。
 受験勉強をしている事実をオープンにするということは、自分にプレッシャーをかけ、かつ、同僚との付き合いをことわる大義名分としての効果は絶大であるが、その代わりに当然弊害もある。

 肝心の仕事が疎かになってしまうと、「ほれみたことか。勤務時間中にまで勉強しているからだ、この給料泥棒め。」という嫌味や退職勧奨が噴出することになる。そうならないために、仕事は完ぺきにこなしておかなければならない。

 また、その点をクリアしても、同僚などからは、「お前は頭が良いから、難関資格を目指せて羨ましいよ。」ということも言われることが多い。言う側には、特段の悪意はないのだろうが、受験時代の私には、このような言われ方が非常に気になった。

 なぜなら、私は受験に必要なものは次の3点であると考えているからである。
1 取り組む目標に見合っただけの覚悟をもつこと
2 目標を達成するために、自分の能力で必要な作業量を客観的に把握すること
3 たんたんと作業をこなすこと

 一般に頭が良いと言われる人は、上記2の作業量が減るのだろうが、どんなに頭が良くともこの作業量を見誤ると目標達成は覚束ない。また、上記1や3が不足していると、それだけで目標達成はできない。
 逆に、一般に頭が良くないと思われても、上記1や3をクリアした状態で、上記2で把握した作業量をこなせば、必ず目標を達成することができる。
 つまり、受験勉強に頭の良し悪しは、あまり関係ないのだ。

 なぜ、このようなことに拘るかというと、私自身、自分で頭が良いと思っていないからである。

 そのようにコンプレックスを抱いていた私には、「頭が良いから~」というセリフは、その人が目標達成に取り組まない言い訳にしか聞こえないし、疲れているときには、「頭の悪い私には無理だ。」という深読みまで脳裏に浮かんでしまう。

 当時は、受験勉強をしながら仕事を完璧にこなすということよりも、このようなセリフを聴かされることに苦痛を感じていた。

 さて、職場との人間関係に悩みつつも、受験勉強を継続しているところだが、次回は、そろそろ2回目の受験直前あたりに差し掛かりたい。

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(平成26年5月に事務所移転しました。)

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