敷金に関する相談など

 最近、敷金に関する相談が多い。

 賃貸トラブルにおいては、近日中に、更新料に関する最高裁の判断が示される可能性が高いが、静岡においては、更新料をとる慣行が少なく、とられても2年の更新期限に1カ月分というケースが多いようだ。

 一方、敷金に関しては、3カ月分程度の額を預けるケースが多いように思う。

 さて、敷金は平成17年最判以降、訴訟上、原状回復に要する過度な費用や特約が、ほぼ認められなくなっており、実務においても、原則として敷金全額の返還請求をしているところである。
 しかしながら、最近は、敷金を「入居保証金」と称し、当初の預り金は敷金ではない、という主張も貸主から見られるようになってきた。
 また、入居保証金から一定額の退去引当金を無条件で控除するという、実質、敷引きが強制されるケースも散見される。

 当初の預り金で、賃貸物件の管理維持をするのではなく、その分を家賃に転嫁すればよいと思うのだが、そのような実務慣行が定着するには、まだしばらくの時間がかかりそうだ。

 どんな名称であろうとも、実質として敷金の性質を有していれば、全額の返還請求をすることに変わりはないのだが。
 心配なのは、額が少ないために、借主が泣き寝入りしているケースが多数生じているのではないか、という点である。
 退去時の清算に不明な点があったら、最寄りの司法書士総合相談センターなどに、ご相談いただきたい。

コメント

丁度

ついさっき賃貸物件管理をしている地元の不動産業者と話していました。

敷金を原則償還する意識はある程度広まっているが,(仲介)管理業者によっては少額であること,借り主の無知を奇貨として修繕費名目に充当し殆ど償還しないケースもままあること。

また,業者が返還を促しても,大家が敷金は貰ったものとして強行に拒むケースもあると。

さらに,敷金や修繕積立金を,大家から管理業者が預かっていないケースでは,往々にして大家が費消してしまい,建物の修繕費を管理業者が立て替えるケースまであると嘆いていました。

そこまで行くと何だか・・・な感じですね。

ほんとうに・・・

賃貸トラブルの中でも敷金は少額ということもあり、泣き寝入りが横行していますね。

少額民事紛争の専門家としての司法書士の腕の見せ所という分野だと思います。

ウルフさん、一般民事も一緒にがんばりましょう!

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プロフィール

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(平成26年5月に事務所移転しました。)

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