司法書士としての生き方 その14

 司法書士になるまでの回想記の続きである。バックナンバーは、左欄の「司法書士新人研修」からご覧いただきたい。

 このテーマは久々の更新だが、話は、いよいよ1回目の司法書士試験を受験することになったところからである。

 司法書士試験の出題範囲は膨大である。
 受験一年目の私は、主要科目である民法、不動産登記法、商法(会社法)、商業登記法を回すだけで精いっぱいであり、試験会場に向かう電車で刑法の過去問を初めて解いているような状態であった。
 いわゆる記念受験に毛が生えた程度の準備しかしていなかったともいえる。

 しかし、試験問題を解きながら、この問題であれば、おそらく後1年で記述式を含めて8割以上を理解することができるだろうという、これまた根拠のない自信も芽生えた。
 ただし、その目的達成のためには、自分の能力を踏まえ、自分の生活から様々のものをそぎ落とすことが必要であるということも実感した。
 すなわち、会社関係での勤務時間以外の付き合いとプライベートでの交友関係も一切断つ、ということが必要だと判断したのである。
 そして、実行した。

 このように司法書士試験を通じて、自分の能力を客観的に把握し、目標達成のために、優先順位をたて、優先度の低いものは自分の事務処理能力の追いつくまで捨てる、ということを学んだ。

 これは、とくに司法書士になってからの実務に大いに役立っている。

 あれもこれもやろうとするのは能力のある人にのみ許された特権である。
 私のように能力の限られた人は「あれ」をやろうとするのなら、「これ」を捨てねばならない。
 このように自分の能力を超えた部分のものを捨てる覚悟をし、実行さえできれば、後はやるだけである。
 
 そして、司法書士試験の受験は2回目に突入するのだが、その話は、また次の機会に。

 ところで、私の「司法書士としての生き方」というテーマの関連書籍として、下記の書籍がある。
 司法書士になってから、悪質商法と対峙する司法書士の生き方をつぶさに綴った短篇集であり、とくに開業間もない司法書士の方にオススメだ。




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赤松 茂

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