司法書士としての生き方 その10

 司法書士になるまでの回想記の続きである。バックナンバーは、左欄の「司法書士新人研修」からご覧いただきたい。

 さて、紆余曲折の末、いよいよ司法書士試験の受験勉強を本格的に始めたのが、28才になった日である。今までの経験から、専業受験は合わないことが分かっていたので、働きながら準備をすることにした。
 ところが、職場は地方都市だったものの、当時、司法書士受験の予備校などはなかったので、予備校に通学することができなかった。そのため、通信講座を利用することにした。通信講座の教材が届いたのが、たまたま私の誕生日だったので、よく覚えている。

 通信講座でも、講義の情報は通学と同じものが手に入る。繰り返し聴けたり、倍速で聴けたりする分、むしろ合理的といえるかもしれない。講師の口調が移ってしまうほど聴きこんだ。

 以前、勤めていた資格塾でも、あえてDVD講座を続けていた。地元の講師による講義を行うと、全国で画一的な講義を提供できない、ということが、主な理由だ。2流の地元講師よりも、1流のDVD講師、という発想があったようだ。
 確かに、そのとおりである。
 生講座の利点は、講師に直接質問ができるという点と、周囲に受験生がいるためモチベーションをあげることができるという点であろう。
 通信を利用する場合は、それら生講座のメリットを他の方法で補えば良い。私の場合、「合格体験記」というものをよく読んだ。合格体験記の経験が直接役立つことは少ないものだが、体験記を読むこと自体で、モチベーションを上げることができ、その意味で非常に有益だった。

 ところで、司法書士となり、今では実務に関する講義などを担当させていただくことが多くなったが、司法書士の方々は、どうも生講座の方がよいと思われる方が未だに多いようだ。合格すると、通信で学んだ方であっても、それまでの体験を忘れてしまうのであろうか。情報を正確に得るという目的からは、生講座でも、DVDなどでも変わらないような気がするのだが。

 余談はさておき、そうは言うものの通信で司法書士の受験勉強を続けるのは、かなりのエネルギーを要する。
 実は、私が通信で受験勉強を続けることができたのは、中学時代の友人の存在の影響がある。

 そのあたりの話は、またの機会に。

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(平成26年5月に事務所移転しました。)

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