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司法書士としての生き方 その7

 私が司法書士になるまでの回想記である。
 
 今までに、「やればできる」という漠然とした根拠のない自信だけはあった私は結局何もやらないまま、社会人になってから司法書士という資格を知り、「司法書士を目指す」といって会社を退職したものの受験勉強もせずに、資格塾の営業社員として再就職し、いつのまにか25才になっていた、というところまで振り返っていたものと思う。詳しくは、左欄の「司法書士新人研修」からバックナンバーをご覧いただきたい。

 さて、資格塾の営業社員時代には、データ収集により合格水準に達する方法を知ることができた。たとえば2万人前後受験する国家資格であれば、受講生が100人いれば、毎回の小テストや本番前の公開模試等のデータの蓄積により、当日の本試験の採点結果から、おおよその合格水準が推測できる。
 すなわち、逆に言うと、毎回の小テスト等で、あるラインをキープしていれば、かなりの確率で合格することができるのであるが、実際に働いていると、その「あるライン」というものを客観的に知ることができる。もちろん、生徒も成績表などにより自分が100人中何位にいるという位置を知ることはできるのだが、100人のうちの1人である自己のデータを見るのと、100人全員の客観的なデータをみるのとでは情報量が圧倒的に違う。
「受験はデータ収集とそれに向けた対策である。」これは営業社員時代に得た真理である。
 ところで、これは知識レベルの問題であり、知識はあっても本番に弱いタイプにはメンタルな部分で別の対策が必要になるのは言うまでもない。

 一方、営業社員とは多かれ少なかれそういうものなのかもしれないが、私の勤務していた会社では、営業社員が外回りのときに息抜きにパチンコに行ったり、車で仮眠したりという者もいた。
 営業とはメリハリである。(これも営業社員のときに学んだ重要な真理だ。)
 だから、それらの息抜きは許容されるべきであると私は考えている。
 ただし、私の場合は、息抜きの代わりに身近にあった教材で仕事の空き時間に勉強を始めた。宅建の教材だった。先ほども述べたように、試験日から逆算して、この時期には、この分野の小テストで、この点を取っていれば、おおよそ合格できる、ということが分かっていたので、後は、そのレールに乗るためにテキストを繰り返すだけだった。
 宅建は資格の入門としては最適だ。何といっても試験問題が4択というところが入りやすい。勉強が嫌いでも、まぐれで受かるのでは?と誤信させられ、受験勉強に取り掛かるきっかけとなりうる。
 私には今までの経緯から、一応、司法書士を目指したい、という緩やかな気持ちが依然としてあったので、出題分野がかぶる民法などの勉強をやっておいて損はないだろうという気持ちもあった。

 このように、勤務先の教材やデータをフル活用するという方法によって、私は宅建の試験に合格した。平成11年の秋である。それでも、その後、司法書士試験にチャレンジするのは躊躇っていた。このまま働きながらでも比較的容易に取れる資格をちょこちょこ取りながら会社員を続けてもよいのではないか、などと相変わらず安易な途を模索していたのである。



 そんな私が本気で司法書士試験に取り組むきっかけとなったのは、父の死であった。





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プロフィール

赤松 茂

Author:赤松 茂
あかまつ司法書士事務所
静岡県沼津市下河原町48番地

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【Mail】 quick-response@nifty.com

(平成26年5月に事務所移転しました。)

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