島田簡易裁判所にて

 平成22年8月3日は、島田簡易裁判所に出廷した。
 私の事務所所在地からは、片道1時間30分以上かかる。
 遠方の管轄を受任することは、私にとって珍しい。持参債務を請求する裁判は、基本的に原告の住所所在地が管轄となり、地元に密着する業務をしていると、遠方の当事者が依頼人となることは稀だからだ。

 今回のケースは物損交通事故だ。
 加害者および事故現場が島田簡易裁判所の管轄であったため、加害者の出廷を期待して、島田簡易裁判所に提訴することとした。
 事前交渉の段階では加害者からの反応はなかったので、裁判も欠席裁判となるかと思われた。実際に前日まで答弁書もでなかったのだが、いざ出廷してみると被告が出廷されていた。裁判所からの呼出しは、やはり効果がある。

 物損交通事故の場合、被害者の損害だけでなく、加害者にも自己の車両の損害が生じていることが大多数であるので、双方の損害を過失割合後の対当額で相殺契約し、一括で解決することが紛争の早期解決に繋がる。
 そのために、加害者の出廷は重要だ。
 欠席の際は、こちらの請求額が全額認められても、加害者からの請求が残ってしまう。
 これは本来好ましいことではない。

 遠方の裁判所まで足を運んだかいがあり、和解金額も分割回数も想定の範囲内でまとまった。

 裁判業務は判決を取れば良いというものではない。
 裁判を通じて相手方と話し合いの機会を設けるという意味においても、相手方の出廷しやすい裁判所で裁判を起こすというのは重要だ。


 

コメント

No title

>裁判を通じて相手方と話し合いの機会を設けるという意味においても

現在僕が原告代理人として係属中の債務不存在確認請求事件も,目的はそんな感じなのです。直接証拠は勿論,間接証拠も乏しい中で敢えて提訴したんでが,前回期日終了直後,法廷外できっかけが掴めました。まだ予断は許しませんが。

もう事務所に戻られましたか。素早いですね!

とかく裁判で判決をとるというのが紛争の解決の唯一の方法であると思いがちですが、そうとばかりは言えないということを常に念頭においておく必要がありますね。

とくに少額事件は、その傾向が強いように感じます。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー) URL

プロフィール

Author:赤松 茂
あかまつ司法書士事務所
静岡県沼津市下河原町48番地

【TEL】055-963-8002

【Mail】 quick-response@nifty.com

(平成26年5月に事務所移転しました。)

カテゴリ