法制審議会民法(債権関係)部会第9回議事録

 法制審議会民法(債権関係)部会の第9会議事録が公表されている。

  http://www.moj.go.jp/shingi1/shingi04900017.html

 今回は、契約の成立関係だ。
 
 私たち司法書士が扱うトラブルでは、いったん有効に成立した契約を後から特別法の規定(特商法や消契法など)を用いて取り消したり、他の特別法(破産法や再生法など)を用いて効力を否定したりなど、というように後発的な主張が多い。
 書面要件が整っていれば契約は成立していたと評価されることが多く、そのような場合、そこから争うのは、かえって迂遠となることが予想されるからだ。
 しかしながら、非対称な当事者間では、一方当事者が契約内容を理解しないまま署名するということも多々あり、契約成立の評価を慎重にすべきケースも往々にしてある。
 そのような事情もあり、契約当事者の情報提供義務などを設けることも、今般の改正では検討されているようだ。
 
 契約トラブルの争い方も、これから変わってくるのかもしれない。

 ところで、法制審議会民法(債権関係)部会では、会議終了後、一週間ほどを目安に「資料」が公表され、一か月ほどを目安に「議事録」が公表される。いわば2段階なのであるが、気を抜くと、今、何がどこまで進んでいるのか、わからなくなってしまうかもしれない。

 法制審議会のHPは、このブログのリンク先(→)につながっているので、司法書士の皆様は、こまめにチェックしていただきたい。

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー) URL

プロフィール

Author:赤松 茂
あかまつ司法書士事務所
静岡県沼津市下河原町48番地

【TEL】055-963-8002

【Mail】 quick-response@nifty.com

(平成26年5月に事務所移転しました。)

カテゴリ