簡裁代理権

 司法書士の特徴として、代理権が簡裁の事物管轄に制限されるということが挙げられる。
 簡裁代理権については、本来、司法書士が民事紛争に代理人として関与することの是非から、再考すべき問題であろう。
 なぜなら司法書士は、そもそも裁判書類作成業務を通じ、紛争をかかえる当事者を側面から支援することによって、当事者の紛争解決能力を助長し、当事者をエンパワーする専門家として発展してきた経緯があるからだ。代理人に任せることのできない紛争というものがあり、そのような紛争をかかえる当事者にわたしたち司法書士は、ずっと携わってきたのである。
 したがって、代理業務と裁判に関する本来の司法書士職務は、性質上相反するものといえるのかもしれない。
 では、簡裁代理権は司法書士にとって不要なのだろうか。
 わたしはそうも思わない。
 簡裁代理権を活用することによって、紛争当事者を支援するという形態もありうるはずである。
 そのような簡裁代理権の活用形態を模索している。

 現時点での簡裁代理権の活用方法は、
① 140万円までの民事紛争(以下「少額」という)に関して代理権を行使することに特化し、少額事件の専門家として活用する方法
② 裁判書類作成業務を軸にし、その過程で紛争が少額の場合に、いわばトッピング的に代理権を行使する方法
③ 相続や登記等の業務を軸にし、その過程で紛争が少額の場合に、いわばトッピング的に代理権を行使する方法
が考えられる。

 裁判業務に関する司法書士の経緯からは②が素直な活用方法であるといえるのかもしれない。
 一方、登記業務をメインとする司法書士は、③の活用方法が入りやすいだろう。
 また、代理権行使を中心とし、少額事件の専門家として、①の途を選択する司法書士も近年増加傾向にあるようである。
 いずれかがベストの活用方法であるとは言い切れない。

 ただし、①の活用方法で展開していくのであれば、簡裁代理権を訴訟上行使するだけではなく、訴訟外においても活用していくことが必要である。
 少額事件の解決手続は、訴訟という重厚な手続になじまないからだ。

 訴訟外における簡裁代理権の活用方法の一例につき、
詳しくは、こちら


 
 

コメント

研修終わった~!

お疲れ様です。
おかげさまで兵庫の研修無事終わりました。
ありがとうございます。
あとは110番に向け準備していきます!
TBもありがとうございました。
記事と関係なくてすみません。

研修お疲れ様でした!

研修が無事終わったようで、何よりです。

110番のための具体的対策について、早急に煮詰めましょう。兵庫の相談事例を検討させていただくことによって、カンジュニ実施の110番にも、つなげていきたいですね。

ところで、こちらからのTBは成功してませんよね?

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プロフィール

Author:赤松 茂
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(平成26年5月に事務所移転しました。)

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