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専門分野習得研修プログラム【2日目】

本日も、昨日に続き、専門分野習得研修プログラムが行われている。

両日行われた各講義の概要は次のとおりである。

【第1講】
 第1講のテーマは、派遣労働者の未払賃金請求である。現在、労働者派遣の「2009年問題」を控えており、さらにその問題を先行する形で「派遣切り」が大きな社会問題となっているところであり、まさに時事に適した講義テーマであるといえよう。
事前課題は、常用型労働者が、突然、派遣元から契約更新を拒絶されたが、仕事上のミスで壊した高価な花瓶代との相殺を主張され、最後の賃金が支払われていないという事案である。
 未払賃金の請求に付随して、はたして契約更新拒絶が解雇に該当するのか、派遣先との間に黙示の労働契約は成立する余地があるのか等、いくつもの論点をめぐり、ディスカッションが展開された。
 派遣契約は、派遣元と派遣先そして派遣労働者をめぐる三面契約となっており、直接雇用の労働契約に比し、複雑な法律関係となるが、事前提出された訴状の集計結果等をみると、多くの受講生は派遣契約の仕組みを正確に理解しているようだった。

【第2講】
 第2講のテーマは、課長補佐であった労働者の残業代請求である。いわゆる管理職であっても、労基法第41条に規定される管理監督者でない限り、残業代は支払われなければならないが、「名ばかり管理職」が社会問題となっているように、実際には残業代の支払われていない管理職が数多くいる。講義では、そのような管理職が支払われていない残業代を請求したいと相談に訪れたという事案につき、ロールプレイが行われた。チューターが相談者役となり、受講生がそれぞれ司法書士役となり、事情聴取や具体的残業代の計算、立証方法の検討等を行った。

【第3講】
 第3講のテーマは、労働者性の検討である。労基法上の労働者であるか否かにより、解雇規制等の労働法の保護の有無という重要な相違が生じるため、非常に重要な論点である。
講義では、まず、チューターがトラック運転手の労働者役となり、受講生が司法書士役となったロールプレイが行われた。事案は、トラック運転手が労働組合を作ろうとしたところ、解雇になってしまったというもので、トラック運転手の労働者性について検討した。また、派生論点として労働組合についても解説がなされた。次に、チューターが手間受大工役となった事案についても、ロールプレイが行われた。この事案では、労災を請求するものであり、事案の手間受大工が労働者と認められれば、労災も認められるというものであった。事案の派生論点として、労災に関する解説もチューターよりなされた。

【第4講】
 第4講は、セクハラ・パワハラ、解雇・退職に関する事案に関するディスカッションである。詳細な事例設定がなされ、その事例に基づいた評価根拠事実を抽出し、セクハラ・パワハラと認定しうるかという論点につき、受講生から活発な意見が数多く出され、深いディスカッションが展開された。
 また、解雇に関しても、事例に即し、懲戒解雇の要件、また、懲戒解雇から普通解雇への転換等の論点が検討され、解雇予告手当請求事件等のモデル訴状の検討まで行われた。
 解雇等の労働契約終了の局面における労使紛争は、訴訟という形で紛争がもっとも顕在化する類型である。そのため、最終講義であるにも関わらず、熱のこもったディスカッションが展開された。

 

コメント

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ありがとうございました

2日間、お疲れ様でした。
無事、専門分野修得研修プログラムが終了してホッとしています。
この研修プログラムは、講師の皆様の御協力なしには成り立たないものです。
今回は、講師の皆様のチームワークの良さに敬服しております。
研修プログラム教材は、来年度には各司法書士会に配布する予定ですので、地元会でも是非活用して下さい。

No title

 小司さん、こちらこそお世話になりました。
 裁判実務セミナーの準備から考えると、1年4ヶ月以上は、中央研修所の個別労使紛争の研修に携わらせていただきました。
 有意義な勉強となる機会を与えていただき、感謝しています。

 今度は、受講生か取材で、小司さんご担当の研修に参加させていただきますね。

お疲れ様でした!

2日間にわたり、極めて充実したプログラムだったようですね!
ゼミ方式による研修は、とても研修効果があがりますね。

私も参加したかったのですが、諸般の事情で見送りました。
兎にも角にも、講師の皆様、お疲れ様でした!

No title

ありがとうございます。

摩雲天さんも、次の機会には、ぜひ参加してください。
といっても、自分が講師ばかりしているそうなので、受講生として参加することは難しいのかもしれませんね(笑)




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赤松 茂

Author:赤松 茂
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(平成26年5月に事務所移転しました。)

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